国内FX

国内のFX口座で取引を始めてみたい方向けに、『国内FXの特徴』をまとめています。

特徴

①信託保全は義務化
②レバレッジは一律最大25倍
③口座への入出金がスムーズ
④取引プラットフォームの主流は各業者独自
⑤税金は一律20%

ここに挙げた特徴の他にも詳細を以下で説明しています。

国内FXの特徴

信託保全が義務化

『国内FX口座はとても安全です』

信託保全
私たちが預けた資金をFX業者が、財産とは区別して第三者(信託銀行など)に管理を委託する仕組み。

信託保全の種類
完全信託保全私たちの資金を完全に信託口座に預けてくれます。
一部信託保全私たちの資金の一部を信託口座に預け、残りをFX業者で管理しています。
分離保管私たちの資金を信託口座には預けず、FX業者内で分けて保管しています。

『完全信託保全』のFX業者を選択した方が安全。

国内FX口座では、信託保全が義務化されているためとても安心です。

スプレッドが狭い

『スプレッドが狭いため有利に取引できます』

スプレッド
通貨ペアの提示レートの差。
流動性が高い通貨ペアほど狭くなり、時間帯や相場環境でも変化(広がったり、狭くなったり)します。

国内FXは、海外FXに比べとても狭く設定されています。

エントリー時は、必ずスプレッド分だけマイナスからの取引スタートとなります。
スプレッドが狭いと評価損が少ない状態から取引スタートできるため有利と言えます。

スワップ金利が高い

『ポジションを保有するだけで資金を増やせます』
※取引する通貨ペアによっては減ることもあります。

スワップ金利
通貨ペアの金利差でお金を受け取れる(支払う)仕組み。

国内FXでは、スワップ金利が高い傾向にあります。
※スワップ金利は業者によって異なります。

スワップ金利目的で長期取引をするのであれば高い業者を選択した方がお得。

↓ 業者別、メキシコペソ/円のスワップ金利(一部)

国内FX会社スワップ金利(1Lot)
外為オンライン130円
セントラル短資FX110円
みんなのFX100円

※他にもたくさんのFX口座があります。
※スワップ金利はずっと固定ではなく変化します。

例)『外為オンライン』と『みんなのFX』でそれぞれ1年(365日)保有した場合
外為オンライン130円/日×365日=47,450円
みんなのFX100円/日×365日=36,500円
47,450円ー36,500円=10,950円

その差はなんと10,950円です!

1日たかが30円と思われるかもしれませんが、年間で計算すると大きいことが分かります。

レバレッジは一律最大25倍

『国内FXのレバレッジは一律、最大25倍』
※金融庁が定めた規則のため、認可を受けている国内FX業者は全て該当します。

レバレッジ
口座に預けた証拠金の数倍~数百倍の金額で取引ができる仕組み

例)国内FX口座の場合(最大25倍まで可能)
10万円(証拠金)×25倍(レバレッジ)=250万円
10万円で250万円分のポジションを持つ事が可能。
例)海外FX口座『XM』の場合(最大888倍まで可能)
10万円(証拠金)×888倍(レバレッジ)=8,880万円
10万円で8,880万円分のポジションを持つ事が可能。

レバレッジは海外FXの方が圧倒的に高いです。

レバレッジが高い=ハイリスクハイリターンとなるため、国内FXはローリスクで稼ぎたい方向けと言えます。

口座への入出金がスムーズ

『海外FXに比べ入金がスムーズです』

国内FX口座は、『クイック入金』を採用。
※全ての国内FX口座ではありません。

クイック入金
国内FX業者が提携する銀行からネットバンキングを使用して24時間即時に入金が行えるサービス。
業者によっては手数料も負担してもらえます。

クイック入金を利用すれば、ポジションが危うくなった場合でも即時に入金が可能。

これが、海外のFX口座だと時間や手数料が掛かってしまうことがあります。

出金する場合も、登録した銀行に振込をしてもらえます。
出金予約をした曜日、時間帯にもよりますが大体3営業日以内までには出金が完了します。

海外FX口座と比べると入出金は便利だと言えます。

取引プラットフォームは各業者独自

『各業者独自の取引プラットフォームを使用します』

取引プラットフォーム
取引する際に使用するシステム

国内FX口座
各業者独自のプラットフォームを導入

操作方法などが様々
※業者を変更してしまうと覚え直しが必要です。
海外FX口座
『MT4』or『MT5』を導入

一度インストールしてしまえば業者を変更してもそのまま使用可能。
チャート画面設定、インジケーター追加など自分好みに設定を変えられるため便利です。

国内FX口座でも慣れてしまえばいいですが、『ここをもっとこうできたら便利なのに…』と思うことは正直あります。

追加証拠金(追証)が発生する

『国内FX口座のデメリット』

海外FX口座の場合
ゼロカットシステムを採用

ゼロカットシステム
相場の急変動(○○ショックなど)でポジションの強制決済が間に合わなかった場合のマイナス分を支払わなくてもよい仕組み

例)10万円(証拠金)で『買いポジション』運用中
アップルショックで相場が急落。
ロスカットされ証拠金が『-5万円』に……
本来なら、口座に5万円を振り込まなくてはなりません。

これが、『ゼロカットシステム』のおかげで追加証拠金が不要となります。

国内FX口座の場合
『ゼロカットシステム』は採用されていません。
そのため、証拠金がマイナスとなった時は『借金』を支払う必要があります。

ロスカットされた上に借金では、メンタルがやられてしまいます…

税金は一律20%

『国内FX口座の税率は一律20%』

これに対し、海外FX口座は『累進課税』のため稼げば稼ぐほど高くなります。(6段階)

↓ 海外FX口座の累進課税

課税所得金額税率
195万円以下15%
195万円越
330万円以下
20%
330万円越
695万円以下
30%
695万円越
900万円以下
33%
195万円越
330万円以下
43%
1,800万円超50%

稼いだ金額が330万円以上なら国内FX口座の方がお得。

3年間の繰越控除が可能

『国内FXに限り、3年間の繰越控除が可能』
※海外FXではこの制度を受けられません。

3年間の繰越控除
年間収益がマイナスとなった場合に、その損失を翌年から3年間繰り越せる制度

繰り越した損失は翌年以降の3年間であれば、収入から差し引くことができます。

つまり、利益と損失を相殺できるという事。
この制度を利用すれば、過去の損失をなくして利益を減らすことができます。

例)1年目 50万円の損失
  2年目 50万円の損失
  3年目 100万円の利益

この場合、3年目の税金は本来なら100万円に対して支払わなければなりません。

そこで繰越控除を利用すると
その翌年までに100万円の損失が出ているため相殺されます。

3年目の利益(100万円) - 1年目+2年目の損失(100万円)= 0円

これにより、税金は0円で済みます。

注意点
繰越控除は自動的には受けられません。
確定申告が必要です。

そのため、年間の収益がマイナスになった年も忘れずに確定申告を行いましょう。

まとめ

国内FXは、信託保全が義務化されており安全性が高いです。

レバレッジは一律25倍までと海外FXのような大きな利益は狙いにくいため、コツコツと稼ぎたい方向け。
追加証拠金が発生するため、ロスカットには注意が必要です。

入出金はどこの業者もスムーズで便利。

取引プラットフォームが各業者独自のため、はじめは取引しづらいと感じる業者も正直ありますが慣れてしまえば気になりません。

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